鶏はもともと日本には存在せず、遙か昔に中国大陸から入ってきて紀元前には飼われていたとされています。
その後もいろいろな品種が大陸から入ってきましたが、いずれも食用ではなく主に闘鶏や観賞用として飼われていたようです。
江戸時代後期になってもその習慣は変わらず、卵を産まなくなった鶏を焼いたり煮たりして食べることはありましたが、食肉を目的に飼育はしていなかったようです。
やがて明治維新を経て、文明開化が進むことで食肉も進みましたが、当時はまだ高価で、調理方法も焼き鳥のようなものは以前からありましたが、現在のような形になったのは大正時代の終わりだとされています。
現在のように手軽に手に入るようになったのは、アメリカ進駐軍の影響で大量に鶏肉が必要になったからです。
また、これをきっかけにブロイラー産業が始まり、現在のように日本人の食文化の中に定着していった歴史があります。